日本語訳
ソネット18――君を夏の日にたとえようか
君を夏の日にたとえようか。
君はそれより美しく、もっと穏やかだ。
荒い風は五月の愛しい蕾を揺さぶり、
夏に与えられた期限はあまりにも短い。
天の眼が熱すぎるほど輝くこともあり、
その金色の顔がたびたび曇ることもある。
美しいものはいつか、その美しさから衰え、
偶然か、止めようのない自然の移ろいに損なわれる。
けれど君の永遠の夏は色あせず、
君が持つその美を手放すこともない。
死が、君はその影をさまようと誇ることもない。
時とともに、君が永遠の詩行の中で育つとき。
人が息をし、眼がものを見るかぎり、
この詩は生き、そして君に命を与えつづける。
十四行を原文と一対一に対応させ、無理な脚韻は避けた。untrimmed は「整えられていない」よりも、自然の変化が人の力では止められないという意味を優先した。fair は美しい存在と美そのものを往復するため、第七行と第十行で語形を変えて響かせた。